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医学的見地からの考察
バイハートでの作業と高齢者の健康について
医師 医学博士 小柳 淳一朗
我が国は、総人口の約3割が65歳以上となる超高齢社会を迎えています。
健康寿命を維持するためには、運動機能の低下を防ぐことに加え、社会とのつながりを保つことが重要です。
整形外科医としてこれまで多くの患者さんを診てきた中で、
特に退職後は活動量が減少し、筋力低下や移動能力の
低下(ロコモ※)につながるケースを多く見てきました。
外出機会の減少は、身体機能だけでなく、精神的な孤立にも影響します。

ここで、株式会社バイハートさんでの働き方を見てみましょう。
カート回収の業務は、店舗内を歩きながら作業を行うため、自然と身体活動量が確保されます。
1日4~5時間の業務は、約1.5万~2万歩に相当し、
高齢者の目標歩数(約6,000歩)を大きく上回る運動量となります。

日常生活の中で、これだけの活動量を継続して確保できる機会は多くありません。
また、複数のカートを連結して運ぶ作業は 、適度な負荷となり、無理のない範囲で筋力維持にもつながります。
さらに、来店される利用者との挨拶や案内、スタッフ同士の連携など、日常的に社会との関わりが生まれる点も重要です。
身体活動と社会参加が同時に得られることは、健康寿命※の維持において有効です。
※ロコモ:運動器の障害により移動機能が低下した状態
※健康寿命:日常生活が制限されることなく生活できる期間

医師 医学博士 小柳 淳一朗
大阪ろうさい病院 整形外科 副部長
専門:関節外科、人工股関節・膝関節
2003年 大阪大学医学部医学科卒業
2012年 大阪大学大学院医学部運動器
バイオマテリアル学卒業
日本整形外科学会(専門医)
日本人工関節学会(認定医)
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